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実務で使えるBMO法

BMO法とは、このメソッドの考案者であるブルース・メリフィールド氏(Bruce Merrifeld)と大江健氏(Ohe)の頭文字を取って名付けられたもので、新規事業参入の成功確率を定量的に評価するためのものです。 具体的には、検討対象とする事業の魅力度(60点満点)と、自社への事業適合度(60点満点)をいろいろな項目に点数をつけて、定量的に評価していきます。


  一般的には、魅力度が35点以上で、魅力度と適社度の合計が80点以上であれば、事業の成功率は80%以上とされています。この手法は、大企業の中で新事業や研究テーマがいくつか上がった中で、本当にこれをやるべきなのかどうかということを検討するときに有効です。特に大企業の上層部の方々は、新事業の分野についてほとんど知識がないと考えられます。その市場特性はもちろんのこと、技術の内容については、従来事業と大きく異なることが多いため専門用語も含めてまともにプレゼンテーションしても理解不能になることが多いに予想されます。その点で、BMO法を用いると点数で表現されるために、意思決定に対して非常にわかりやすいというメリットがあります。


  しかし、一方でこれは大きな市場を狙うことや、開発技術と自社の適合度が密接な場合に点数が高くなるフレームワークになっています。だから、筋がよいのに事業規模が小さい場合には事業の魅力度が相対的に小さくなってしまいます。つまり社内でいくつかの新事業アイディアがあった場合に規模の大きい市場を対象にした方が有利になるわけです。ただ、実際にはこれが正解かというとそうでもありません。経営コンサルタントのジェームス・スキナー氏が「無限のテール」と呼ぶ事業参入市場分析においては、市場が必ずしも大きいことはよいことではありません。むしろ小さい市場を狙ってそこでナンバーワンになることが事業の成功に求められると述べています。アルゴマーケティングソリューションズのコンサルタントたちもこの意見には賛成です。また、BMO法自体では、現状の課題を明確にして、それに対する対応策を考え、アクションプランを作るところまでは網羅されません。

そこで、アルゴマーケティングソリューションズのコンサルタントたちは、BMO法をベースにしながらも、事業規模ではなくその革新性によって光る事業の評価が的確にできるように点数構成をつくりました。また適社性にこだわることが逆に新事業創造の促進の律速になるケースもあり、またスタートアップ企業の場合にはそもそも適社性という概念が当てはまらないため、適社性ではない軸に変更しました。


  このようにして、アルゴマーケティングソリューションズ独自のBMO法的をなものを生み出しました。そしてこれをステージゲート法のステージ間のチェックのときに使うようにしました。すなわち、ステージゲート法とBMO法を組み合わせたのです。正確に言うと、BMO法ではないので私たちはこの手法をチェックゲートと呼んでいます。いずれにしても、これにより企業内であれスタートアップであれ、新しい事業を開始する際のメソッドとその客観的な判断基準を確立したのです。